ペットボトル製造の金型

非粘着コーティングでペットボトル製造金型の離型性を向上

ペットボトルの金型からの離型性向上対策として、弊社製品の「オーエフコートSi」をご採用いただきました。

ペットボトル製造金型イメージ
業 種ペットボトル製造
加工方法非粘着コーティング
製品名オーエフコートSi

ペットボトルの製造ではブロー成形という原料の樹脂を風船のように膨らませて金型で形にする手法が取られています。このため、金型からの離型性が悪いとペットボトルが変形したり損傷してしまいます。また、残渣によってボトル表面が汚れたり荒れたりします。近年、環境対策に伴うボトルの厚さ削減や意匠性による形状の複雑化に伴い、金型からの離型性が問題となってきました。従来は金型を定期的に洗浄して残渣を取り除き離型性を回復させていましたが、金型の洗浄は機械を停止しなければならず、作業に手間が掛かり生産効率の低下を招きます。

金型に対して非粘着コーティングを施すことによって、金型の離型性を向上させることが出来ます。これによって、薄く変形しやすかったり型から抜けにくい複雑な形状のペットボトルも小さな力で型から外すことが出来るようになると考えました。また、食品・飲料に触れるボトルの製造なのでフッ素系ではなく、シリコーン系のコーティングを提案いたしました。

金型に対する非粘着コーティングは、性能と耐久性が重要になります。また、導入コストが結果に見合わなくてはなりません。何回か行われたテストにおいて、弊社コーティングは高い非粘着性能と耐久性、そして導入コストを総合的に評価して、他社の非粘着コーティングに対し優れていると判断されました。

コーティング後の状況ですが、コーティング前と比較して金型の継続使用時間は3か月から1年に延びました。このため、生産効率も200%向上させることが出来ました。