ダイカットロール
非粘着コーティングでダイカットロールの離型性を向上
ダイカットロールの離型性向上を目的として、弊社製品の「オーエフコートSi」をご採用いただきました。

| 業 種 | プラスチック成形 |
| 加工方法 | 非粘着コーティング |
| 製品名 | オーエフコートSi |
お客様の課題
プラスチック部品製造の中にシート状の材料を型で抜いて製造する工法があります。特にダイカットロールと呼ばれる、シートを上下で挟むローラーが型になっていて、材料を送る工程で形に抜く工法は効率が良いためよく利用されています。このダイカットロールは材料を送りながら形に抜くため、ロールの離型性が悪いと成形物が変形したり損傷してしまいます。離型性を上げるためにフッ素樹脂(PTFE)を利用することは、フッ素樹脂膜は膜厚が厚いため形状に影響を与えることが問題視されていました。
また、ロールの洗浄に際して有機溶剤も使えませんでした。さらにフッ素樹脂は再コートする際にブラスト処理で剥離する必要がありましたが、刃先も削られて鈍るためを再度研磨することになります。このようにダイカットロールの離型性を上げることは生産性とコスト面で大きな困難を抱えていました。
オーエフテクノからのコーティング提案内容
ダイカットロールに対して弊社の非粘着コーティングを施すことによって、ロールの離型性を向上させることが出来ます。これによって、薄く変形しやすかったり型から抜けにくい複雑な形状の成形物も小さな力で型から外すことが出来るようになると考えました。また、長期間の使用に耐える必要を考慮し、シリコーン系のコーティングを提案いたしました。
弊社コーティング製品が採用された理由
金型に対する非粘着コーティングは、膜厚が薄くロールの形状に影響を与えません。また、洗浄作業で有機溶媒を利用することが出来るため、洗浄効果と作業工程が大幅に改善します。さらに、刃先を削ることなく再コートが可能なため手間とコストを大幅に削減できると評価されました。
コーティング後の結果
コーティング後の状況ですが、コーティング前と比較して洗浄の手間を5割以上削減することが出来ています。このため、生産効率も70%向上させることが出来ました。
実施したコーティング製品

オーエフコートSiタイプ
効能
防汚性/指紋拭き取り性/撥水・撥油性/耐熱性/耐久性/耐UV

対応素材
金属・樹脂・ゴム・ガラス・布など